バリ島の奉納舞踊 チャロナラン(ダルナとアダルナの戦い) 2015.01.22

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今日は新メンバーのお知らせです。クラクラ編集部にライターのアディ(Adi)が加わりました!アディはチャングー生まれのバリヒンドゥー23歳。23歳に絶対見えない落ち着き感を持つナイスガイです。バリ人ならではのディープなバリ文化を紹介してきますのでお楽しみに♪

アディ初記事となる今回は、バリ島の奉納舞踊「チャロナラン」についてです。

「チャロナラン(Calonarang)」 はバリ・ヒンドゥー教では奉納舞踊の一つとして知られている非常に有名な踊りで、不思議な緊張感とパワーに彩られ、バリの伝統文化の一つとも言えるものです。

チャロナランは東ジャワのクディリ王国の物語で、そのストーリーは dharma(良いもの、善) と adharma(良くないもの、悪) の戦いです。チャロナランには地域によって幾つもかバージョンがあり、ここではバリ島に伝わるチャロナランのストーリーを紹介していきます。

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バリ島版チャロナランでは、ディラ(Walunateng Dirah) と呼ばれる黒魔術を操る女性が登場します。彼女の魔力はその時の国王をしのぐほどとも言われ、人々から恐れられていました。その娘マンガーリ(Rantna Manggali )は母と同じように魔力を持っているのではと恐れられ、娘と結婚しようという若者は現れませんでした。

これに怒り狂った魔女Dirah は弟子を ガンダマユの墓に集め、「ngreh-ngleak」 という黒魔術を行い、クディリ王国に疫病をもたらしました。

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クディリ王国は不穏な空気に覆われ、多くの人々がバタバタと倒れ死にました。恐怖に陥った人々はこの出来事を将軍マグナ(Patih Taskara Maguna) に知らせました。将軍からこれを聞いたアイルランガ王( Kingg Airlangga)は、将軍マグナと二人の弟子に魔女ディラの家に赴くよう命じました。

魔女ディラは一行を歓迎したように見えましたが、彼らが家に入った途端に戦いは始まりました。ディラは "ilmu Dharma Weci" という呪文を唱えて悪の化身 ランダ (Rangda)に変身し、将軍 マグナも負けじと "Dharma Banaspati Sadu" という呪文を唱えて善の化身 バロン (Barong) に変身しました。長い戦いの末、マグナはついにディラを打ち倒し、クディリ王国に平和が戻ったと言われています。

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バリのカルチャーでは、ランダとバロンは宇宙の真理を表しています。善と悪は表と裏、光と影であり、永遠に表裏一体の存在で、それによりバランスが保たれているという考え方です。ランダとバロンは人間の中にも存在すると言われ、誰でも善と悪を併せ持ち、両者が常に葛藤しながら生きていくと言われています。

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チャロナランはどの村にもある「死者の寺院(Pura Dalem) 」や「村のお寺(Pura Desa Puseh) 」の祭礼時に儀式の一部として行われます。できるだけ屋外で公演されるのが良いとされ、トラジャガン(Trajagan) と呼ばれる高い屋根とパパイヤの木がある場所が選ばれることが多いそうです。

寺院でチャロナランを観るチャンスに恵まれたらぜひ参加してください。寺院にふさわしい服装をしていれば外国人でも観ることができます。女性はクバヤにサロン、男性は襟付きシャツにサロンが望ましいでしょう。また、月経中の女性は寺院に立ち入っていけない決まりになっています。



バリ島クラクラバス

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